道(植芝盛平翁語録)

 悟り行うものは、刀法一身の動きと、自己を絶えず磨き研がなければならない。
 この道は言葉や理屈ではなく天地万有のひびきのなかにある。
 道というのはちょうど体内に血が巡っているように、神の大御心と全く一つになって離れず、大御心を実際に行じてゆくことをいう。
 神の大御心を少しでも離れたらそれは道にならない。
 自己を知り、大宇宙の真象に学び、そして一元の本を忘れず、理法を溶解し、法を知り、光ある妙技をつくることである。
 合気道には形はなく、すべて魂の学びである。