【佐倉合気会会報】2020年3月(抄)

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【佐倉合気会会報】2020年3月
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 コロナウイルスの感染拡大防止に留意することが求められています。
 当会では体育館(佐倉市)からの使用禁止の要請がない限り通常の稽古を行いますが、せき、発熱などの症状がある場合は、無理をしないでください。
 稽古の前後での手洗いなどウイルスまん延防止対策の励行をお願いいたします。

 2020年5月末までの市民体育館の予約が確定しましたので、稽古日をお知らせします。
 稽古の定例日は、日曜、火曜、土曜で、時間は、日曜が午前9時30分より午後零時30分(午前11時30分以降は希望者に対する剣杖の特別稽古)、火曜が午後7時より9時、土曜が午後3時より5時となっています。
 稽古日、お休み、課題は、次のとおりです。
 佐倉合気会では、まず基礎の技(入身投げ、四方投げ、第一教、呼吸法)とともに、基本技(天地投げ、回転投げ、小手返し投げ、第二教~第五教)を重点的に稽古します。
 さらに、合気道の技をより深く修得するため、週単位で課題を稽古します。

 【3月】
 3月1日(日)太刀取り
 3月3日(火)太刀取り
 3月7日(土)太刀取り
 3月8日(日)二人取り
 3月10日(火)二人取り
 3月14日(土)二人取り
 3月15日(日)正面打ち
 3月17日(火)正面打ち
 3月21日(土)正面打ち
 3月22日(日)横面打ち
 3月24日(火)横面打ち
 3月28日(土)横面打ち
 3月29日(日)お休み(他団体の講習会のため)
 3月31日(火)片手取り(交差取りを含む)

 【4月】
 4月4日(土)片手取り(交差取りを含む)
 4月5日(日)諸手取り
 4月7日(火)諸手取り
 4月11日(土)諸手取り
 4月12日(日)両手取り
 4月14日(火)両手取り
 4月18日(土)両手取り
 4月19日(日)肩取り
 4月21日(火)肩取り
 4月25日(土)肩取り
 4月26日(日)肩取り正面打ち
 4月28日(火)肩取り正面打ち

 【5月】
 5月2日(土)肩取り正面打ち
 5月3日(日)突き・短刀取り
 5月5日(火)突き・短刀取り
 5月9日(土)突き・短刀取り
 5月10日(日)袖取り
 5月12日(火)袖取り
 5月16日(土)お休み(印旛郡市柔道大会のため)
 5月17日(日)後ろ両手取り
 5月19日(火)後ろ両手取り
 5月23日(土)お休み(佐倉市事業のため)
 5月24日(日)後ろ両肩取り
 5月26日(火)後ろ両肩取り
 5月30日(土)後ろ両肩取り
 5月31日(日)後ろ片手取り首締め

○行事等の予定
・3月1日(日)に予定されていた北総合気会主催による多田宏師範特別講習会は、コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、取りやめとなりました。
・3月15日(日)午後に予定されていた、千葉県合気道連盟の後期研修大会も同様に取りやめとなりました。
・5月16日(土)正午開会により、高崎アリーナにおいて第58回全日本合気道演武大会が開かれます。今年は、日本武道館が改修により利用できないため、高崎アリーナが会場となっています。会場の都合で各団体10名までの人数制限があります。参加を希望される方は、道場備付けの用紙にお申し込み下さい。希望者が制限人数を超えたときは調整を行います。
・佐倉合気会の動画ライブラリの貸出を行っています。DVD視聴により、故山根先生の技と教えを勉強することができます。貸出を希望される方は、貸出係(青木さん、高屋敷さん、原木さん)にお尋ねください。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p88~89)から ***
   「素晴らしさ」
 新聞に素晴らしい話が紹介されておりました。
 アルバイトで動物の世話をしていた青年が正式な職員になろうとして東京都の職員採用試験を受けたところ失敗し、沈みきっている折に日頃世話をしていたスマトラ産の雌のカワウソに慰められた時の話であります。
 肩に登ったカワウソの小さな手が青年の髪の毛を分け、毛づくろいをし、丸い鼻面でほおを押し付けて何時間も親愛の情を示してくれたそうであります。
 されるまゝの青年は其の後も仕事を続けて後に上野動物園の園長さんになったとありました。(朝日新聞「天声人語」)
 カワウソは人の言葉を理解したのでありましょうか。
 「人の心理を読んでいたとしか思えません。」と述懐された中川志郎園長の言われる通り、言葉の持つ本来の意味が誠(真事)の現われであることを思えばこのことも容易に納得できる世界であります。
 中川青年の日頃の愛情がカワウソを鏡として映しだされたとも思える話でありました。
 ひとつのことを永く続けて深く打ち込むこと自体は素晴らしいことでありますが、そのことに慣れてくると「拍手を受けることを期待する卑しさがでてくる。」といった意味のことを彫刻家の佐藤忠良さんも言っております。
 慣れが誠意を超えることに問題があるということなのでありましょう。
 相手を受け入れ、相手に受け容れられてこそ素晴らしさが認識されることから狎れることをいましめられた言葉だと思います。
 合気道も又素晴らしい自己実現の世界であります。
 理に適ってこそ、好きであればこそ、誠意があってこそ殊更意識することもなく遥かな道程の一歩一歩を進むことができるからであります。
 その意味において稽古自体が日々の目的となっているところにも素晴らしさを感じます。