【佐倉合気会会報】2020年8月(抄)

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【佐倉合気会会報】2020年8月
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 新型コロナ・ウイルスの感染者数が拡大し、緊張が続いています。
 慎重に対処しつつも、むやみにおそれることなく毎日を送りたいものです。
 
 佐倉合気会では、6月22日付けの「稽古再開に当たっての対応について」でお知らせした特別な対応を続けています。
 稽古内容(準備運動、合気道の動き、杖の単独稽古等)については、理事会において協議を行い、変更があればメール及びホームページなどによりお知らせします。
 
 稽古時間は、(1)日曜日は時間帯を変更し午前10時~12時、(2)火曜日は午後7時~9時ですが、現在体育館の利用時間は午後5時までと制限がかけられているため(8月末まで確定済み)、その解除待ち、(3)土曜日は午後3時~5時となります。
 マスクの着用、発熱・咳等の症状があれば出席を控える、手洗いの徹底をお願いします。
 なお、体育館では、引き続き更衣室の利用禁止、下駄箱の利用制限(靴袋の持参が必要です)が行われていますので、ご注意ください。
 10月末までの体育館の予約が確定しました。
 稽古定例日とお休みの有無は、次のとおりです。

 【8月】
 8月1日(土)
 8月2日(日)
 8月4日(火)お休み(体育館の利用時間制限のため)
 8月8日(土)
 8月9日(日)
 8月11日(火)お休み(体育館の利用時間制限のため)
 8月15日(土)
 8月16日(日)
 8月18日(火)お休み(学校職員健康診断のため)
 8月22日(土)※注を参照
 8月23日(日)
 8月25日(火)お休み(体育館の利用時間制限のため)
 8月29日(土)
 8月30日(日)
 注:8/22(土)は、佐倉市近隣柔道大会が取りやめとなったため、利用できることとなりました。

 【9月】
 9月1日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 9月5日(土)
 9月6日(日)
 9月8日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 9月12日(土)
 9月13日(日)
 9月15日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 9月19日(土)
 9月20日(日)
 9月22日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 9月26日(土)
 9月27日(日)
 9月29日(火)(利用時間制限の解除待ち)

 【10月】
 10月3日(土)
 10月4日(日)お休み(佐倉市民空手道大会のため)
 10月6日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 10月10日(土)お休み(佐倉秋祭りのため)
 10月11日(日)
 10月13日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 10月17日(土)
 10月18日(日)
 10月20日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 10月24日(土)
 10月25日(日)
 10月27日(火)(利用時間制限の解除待ち)
 10月31日(土)

*** 山根政行著「へちまの葉」(p98~99)から ***
   「上達法」
 以前、囲碁の上達法について関西棋院の橋本昌二さんが「交叉する線上にキチンと石を置くことができればそれだけで上達します。」といっていたことがありました。
 もちろん他にも詰碁や定石の勉強も上達には必要なのでありましょうが、まるで関係ないと思われた石の置き方について言及されていたのが印象的でありました。
 誠に示唆に富む言葉であると思います。
 将棋の世界でも座った時の座ぶとんのへこみの乱れ具合で形勢が分かるものだとも聞いたことがありました。
 ひとつひとつの所作がキチンとできるということは実は大変なことなのかも知れません。
 数々のタイトルを手中にして頂点を極めた感のある趙治勲さんが、「囲碁とっておき上達法」(日本棋院)の中で「狭さの中に広さがある。」という興味あることをいっております。
 内容は初心者向き、というのは表向きでありまして実は大変に含蓄のある本に思えてなりませんでした。
 通常は、十九路盤が使用されますが、九路、七路、五路、三路といった極小盤を紹介され、この中に含まれる筋と変化の多さに感嘆の声をあげています。
 やゝもすると、広さを単なるスペースとみがちな昨今にあって本質を学ぶ際の貴重な原点を教えられる思いがいたしました。
 ある日訪れた先で、さそわれるまゝに庭先におり立った時、さして広いとも思えないそのスペースに花は花らしく、草木は草木らしく実にのびのびとしておりとても豊かな気持にさせて頂いたことがありました。
 この家の方の草花に対する広さを超えた深い心づくしのようなものを感じさせられるひとときでありました。
 合気道の稽古にあっても例え極少の部分であれ、心の行き届いたキチンとした所作のひとつひとつが天地自然と合致するよろこびをかみしめてこそ上達してゆくものと思います。