【佐倉合気会会報】2020年2月(抄)

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【佐倉合気会会報】2020年2月
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 暖冬といいつつも、寒さの厳しい季節です。
 まもなく、立春の2月4日を迎えます。
 稽古で体を暖め、この季節を乗り切りましょう。 

 2020年4月末までの市民体育館の予約が確定しましたので、稽古日をお知らせします。
 稽古の定例日は、日曜、火曜、土曜で、時間は、日曜が午前9時30分より午後零時30分(午前11時30分以降は希望者に対する剣杖の特別稽古)、火曜が午後7時より9時、土曜が午後3時より5時となっています。
 稽古日、お休み、課題は、次のとおりです。
 佐倉合気会では、まず基礎の技(入身投げ、四方投げ、第一教、呼吸法)とともに、基本技(天地投げ、回転投げ、小手返し投げ、第二教~第五教)を重点的に稽古します。
 さらに、合気道の技をより深く修得するため、週単位で課題を稽古します。

 【2月】
 2月1日(土)小手返し
 2月2日(日)回転投げ・十字絡み投げ
 2月4日(火)回転投げ・十字絡み投げ
 2月8日(土)回転投げ・十字絡み投げ
 2月9日(日)呼吸投げ
 2月11日(火)呼吸投げ
 2月15日(土)呼吸投げ
 2月16日(日)呼吸投げ
 2月18日(火)呼吸投げ
 2月22日(土)呼吸投げ
 2月23日(日)杖取り
 2月25日(火)お休み(市民体育館休館日のため)
 2月29日(土)杖取り

 【3月】
 3月1日(日)太刀取り
 3月3日(火)太刀取り
 3月7日(土)太刀取り
 3月8日(日)二人取り
 3月10日(火)二人取り
 3月14日(土)二人取り
 3月15日(日)正面打ち
 3月17日(火)正面打ち
 3月21日(土)正面打ち
 3月22日(日)横面打ち
 3月24日(火)横面打ち
 3月28日(土)横面打ち
 3月29日(日)お休み(他団体の講習会のため)
 3月31日(火)片手取り(交差取りを含む)

 【4月】
 4月4日(土)片手取り(交差取りを含む)
 4月5日(日)諸手取り
 4月7日(火)諸手取り
 4月11日(土)諸手取り
 4月12日(日)両手取り
 4月14日(火)両手取り
 4月18日(土)両手取り
 4月19日(日)肩取り
 4月21日(火)肩取り
 4月25日(土)肩取り
 4月26日(日)肩取り正面打ち
 4月28日(火)肩取り正面打ち

○行事等の予定
・2月9日(日)、午後2時30分から千葉県合気道連盟の新年賀詞交歓会がメイプルイン幕張にて行われ、本会から山下理事、高屋敷理事が出席の予定です。
・3月1日(日)、北総合気会主催による多田宏師範特別講習会が開かれます。参加を希望される方はお申し出ください。
・5月16日(土)正午開会により、高崎アリーナにおいて第58回全日本合気道演武大会が開かれます。今年は、日本武道館が改修により利用できないため、高崎アリーナが会場となっています。会場の都合で各団体10名までの人数制限があります。参加を希望される方は、道場備付けの用紙にお申し込み下さい。希望者が制限人数を超えたときは調整を行います。
・佐倉合気会の動画ライブラリについて、編集・整理作業がすべて終わり、貸出準備が整いました。内容の一覧はホームページに掲載しています。貸出を希望される方は、貸出係りにお尋ねください。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p86~87)から ***
   「泥人一如」
 皆さんは陶器等の焼き物に興味をお持ちでしょうか。
 岡山県は伊部(いんべ)の里に駅前から各窯元が思い思いの作品を並べた店が続く静かな情緒ある焼き物の町があります。
 昔、この町で摂氏二千度の高温焼成炉の昇温試験に立合ったことがありました。
 加熱には灯油に液体酸素を添加しましたが、火炎と炉壁と粘土(人造ドロマイト)の三味が一体となって透明な白色に輝くさまは今だに鮮明に記憶に残っております。
 二週間の滞在期間のうち火炎を見続けたのは順調に昇温し出してから後二十時間程だったと思いますがとても貴重な体験でありました。
 マッチの燃え滓の先に墨を塗って水彩絵具で着色する技法の絵を教わったのはこの間世話になった常盤屋という旅館の二人の小さな娘さん達からでありました。
 帰途記念に分けて頂いた備前焼きの二個のぐい呑みは今でも手元に大切に保管し、愛用しております。
 地元の人に案内していただいた古備前の登窯跡や、桃の木々とその花々が織りなすあざやかさは正に桃源郷という言葉そのまゝの里のことなど今尚印象に深いものがあります。
 其の後久しく訪ねる機会もないまゝでありましたが、それでも幾度かの訪問の折、窯元興楽園の御主人木村純雄さん(陶名長十郎友敬)におめにかゝつたことがありました。
 氏の作品の一つである「健康徳利」は皆様にもお勧めの逸品であります。
 木村さんが折々に書き留めた随筆集「窯場の朝」の中に「己が粘土(つち)か粘土(つち)が己か」(泥人一如)という一節がありました。
 土と一体、土が自分を受け入れてくれる感じを楽しむ陶工のよろこびがそこに感じられました。
 合気道の世界にあっても、彼我一体、自他一如にこそ理想とするよろこびや楽しさといったものがあるものと信じます。