【緊急連絡】3月7日~15日の稽古お休みについて

 今3日、佐倉市民体育館から、新型コロナウイルス拡散防止のため、3月5日(木)~15日(日)の間、休館にしますとの連絡が入りました。
 16日(月)以降は、今後の状況により判断するとのことです。
 
 したがって、佐倉合気会の稽古も、7日(土)、8日(日)、10日(火)、14日(土)、15日(日)はお休みとなります。
 よろしくお願いいたします。

【佐倉合気会会報】2020年3月(抄)

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【佐倉合気会会報】2020年3月
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 コロナウイルスの感染拡大防止に留意することが求められています。
 当会では体育館(佐倉市)からの使用禁止の要請がない限り通常の稽古を行いますが、せき、発熱などの症状がある場合は、無理をしないでください。
 稽古の前後での手洗いなどウイルスまん延防止対策の励行をお願いいたします。

 2020年5月末までの市民体育館の予約が確定しましたので、稽古日をお知らせします。
 稽古の定例日は、日曜、火曜、土曜で、時間は、日曜が午前9時30分より午後零時30分(午前11時30分以降は希望者に対する剣杖の特別稽古)、火曜が午後7時より9時、土曜が午後3時より5時となっています。
 稽古日、お休み、課題は、次のとおりです。
 佐倉合気会では、まず基礎の技(入身投げ、四方投げ、第一教、呼吸法)とともに、基本技(天地投げ、回転投げ、小手返し投げ、第二教~第五教)を重点的に稽古します。
 さらに、合気道の技をより深く修得するため、週単位で課題を稽古します。

 【3月】
 3月1日(日)太刀取り
 3月3日(火)太刀取り
 3月7日(土)太刀取り
 3月8日(日)二人取り
 3月10日(火)二人取り
 3月14日(土)二人取り
 3月15日(日)正面打ち
 3月17日(火)正面打ち
 3月21日(土)正面打ち
 3月22日(日)横面打ち
 3月24日(火)横面打ち
 3月28日(土)横面打ち
 3月29日(日)お休み(他団体の講習会のため)
 3月31日(火)片手取り(交差取りを含む)

 【4月】
 4月4日(土)片手取り(交差取りを含む)
 4月5日(日)諸手取り
 4月7日(火)諸手取り
 4月11日(土)諸手取り
 4月12日(日)両手取り
 4月14日(火)両手取り
 4月18日(土)両手取り
 4月19日(日)肩取り
 4月21日(火)肩取り
 4月25日(土)肩取り
 4月26日(日)肩取り正面打ち
 4月28日(火)肩取り正面打ち

 【5月】
 5月2日(土)肩取り正面打ち
 5月3日(日)突き・短刀取り
 5月5日(火)突き・短刀取り
 5月9日(土)突き・短刀取り
 5月10日(日)袖取り
 5月12日(火)袖取り
 5月16日(土)お休み(印旛郡市柔道大会のため)
 5月17日(日)後ろ両手取り
 5月19日(火)後ろ両手取り
 5月23日(土)お休み(佐倉市事業のため)
 5月24日(日)後ろ両肩取り
 5月26日(火)後ろ両肩取り
 5月30日(土)後ろ両肩取り
 5月31日(日)後ろ片手取り首締め

○行事等の予定
・3月1日(日)に予定されていた北総合気会主催による多田宏師範特別講習会は、コロナウイルスの感染拡大防止を考慮し、取りやめとなりました。
・3月15日(日)午後に予定されていた、千葉県合気道連盟の後期研修大会も同様に取りやめとなりました。
・5月16日(土)正午開会により、高崎アリーナにおいて第58回全日本合気道演武大会が開かれます。今年は、日本武道館が改修により利用できないため、高崎アリーナが会場となっています。会場の都合で各団体10名までの人数制限があります。参加を希望される方は、道場備付けの用紙にお申し込み下さい。希望者が制限人数を超えたときは調整を行います。
・佐倉合気会の動画ライブラリの貸出を行っています。DVD視聴により、故山根先生の技と教えを勉強することができます。貸出を希望される方は、貸出係(青木さん、高屋敷さん、原木さん)にお尋ねください。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p88~89)から ***
   「素晴らしさ」
 新聞に素晴らしい話が紹介されておりました。
 アルバイトで動物の世話をしていた青年が正式な職員になろうとして東京都の職員採用試験を受けたところ失敗し、沈みきっている折に日頃世話をしていたスマトラ産の雌のカワウソに慰められた時の話であります。
 肩に登ったカワウソの小さな手が青年の髪の毛を分け、毛づくろいをし、丸い鼻面でほおを押し付けて何時間も親愛の情を示してくれたそうであります。
 されるまゝの青年は其の後も仕事を続けて後に上野動物園の園長さんになったとありました。(朝日新聞「天声人語」)
 カワウソは人の言葉を理解したのでありましょうか。
 「人の心理を読んでいたとしか思えません。」と述懐された中川志郎園長の言われる通り、言葉の持つ本来の意味が誠(真事)の現われであることを思えばこのことも容易に納得できる世界であります。
 中川青年の日頃の愛情がカワウソを鏡として映しだされたとも思える話でありました。
 ひとつのことを永く続けて深く打ち込むこと自体は素晴らしいことでありますが、そのことに慣れてくると「拍手を受けることを期待する卑しさがでてくる。」といった意味のことを彫刻家の佐藤忠良さんも言っております。
 慣れが誠意を超えることに問題があるということなのでありましょう。
 相手を受け入れ、相手に受け容れられてこそ素晴らしさが認識されることから狎れることをいましめられた言葉だと思います。
 合気道も又素晴らしい自己実現の世界であります。
 理に適ってこそ、好きであればこそ、誠意があってこそ殊更意識することもなく遥かな道程の一歩一歩を進むことができるからであります。
 その意味において稽古自体が日々の目的となっているところにも素晴らしさを感じます。

素晴らしさ

 新聞に素晴らしい話が紹介されておりました。
 アルバイトで動物の世話をしていた青年が正式な職員になろうとして東京都の職員採用試験を受けたところ失敗し、沈みきっている折に日頃世話をしていたスマトラ産の雌のカワウソに慰められた時の話であります。
 肩に登ったカワウソの小さな手が青年の髪の毛を分け、毛づくろいをし、丸い鼻面でほおを押し付けて何時間も親愛の情を示してくれたそうであります。
 されるまゝの青年は其の後も仕事を続けて後に上野動物園の園長さんになったとありました。(朝日新聞「天声人語」)
 カワウソは人の言葉を理解したのでありましょうか。
 「人の心理を読んでいたとしか思えません。」と述懐された中川志郎園長の言われる通り、言葉の持つ本来の意味が誠(真事)の現われであることを思えばこのことも容易に納得できる世界であります。
 中川青年の日頃の愛情がカワウソを鏡として映しだされたとも思える話でありました。
 ひとつのことを永く続けて深く打ち込むこと自体は素晴らしいことでありますが、そのことに慣れてくると「拍手を受けることを期待する卑しさがでてくる。」といった意味のことを彫刻家の佐藤忠良さんも言っております。
 慣れが誠意を超えることに問題があるということなのでありましょう。
 相手を受け入れ、相手に受け容れられてこそ素晴らしさが認識されることから狎れることをいましめられた言葉だと思います。
 合気道も又素晴らしい自己実現の世界であります。
 理に適ってこそ、好きであればこそ、誠意があってこそ殊更意識することもなく遥かな道程の一歩一歩を進むことができるからであります。
 その意味において稽古自体が日々の目的となっているところにも素晴らしさを感じます。

泥人一如

 皆さんは陶器等の焼き物に興味をお持ちでしょうか。
 岡山県は伊部(いんべ)の里に駅前から各窯元が思い思いの作品を並べた店が続く静かな情緒ある焼き物の町があります。
 昔、この町で摂氏二千度の高温焼成炉の昇温試験に立合ったことがありました。
 加熱には灯油に液体酸素を添加しましたが、火炎と炉壁と粘土(人造ドロマイト)の三味が一体となって透明な白色に輝くさまは今だに鮮明に記憶に残っております。
 二週間の滞在期間のうち火炎を見続けたのは順調に昇温し出してから後二十時間程だったと思いますがとても貴重な体験でありました。
 マッチの燃え滓の先に墨を塗って水彩絵具で着色する技法の絵を教わったのはこの間世話になった常盤屋という旅館の二人の小さな娘さん達からでありました。
 帰途記念に分けて頂いた備前焼きの二個のぐい呑みは今でも手元に大切に保管し、愛用しております。
 地元の人に案内していただいた古備前の登窯跡や、桃の木々とその花々が織りなすあざやかさは正に桃源郷という言葉そのまゝの里のことなど今尚印象に深いものがあります。
 其の後久しく訪ねる機会もないまゝでありましたが、それでも幾度かの訪問の折、窯元興楽園の御主人木村純雄さん(陶名長十郎友敬)におめにかゝつたことがありました。
 氏の作品の一つである「健康徳利」は皆様にもお勧めの逸品であります。
 木村さんが折々に書き留めた随筆集「窯場の朝」の中に「己が粘土(つち)か粘土(つち)が己か」(泥人一如)という一節がありました。
 土と一体、土が自分を受け入れてくれる感じを楽しむ陶工のよろこびがそこに感じられました。
 合気道の世界にあっても、彼我一体、自他一如にこそ理想とするよろこびや楽しさといったものがあるものと信じます。

【佐倉合気会会報】2020年2月(抄)

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【佐倉合気会会報】2020年2月
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 暖冬といいつつも、寒さの厳しい季節です。
 まもなく、立春の2月4日を迎えます。
 稽古で体を暖め、この季節を乗り切りましょう。 

 2020年4月末までの市民体育館の予約が確定しましたので、稽古日をお知らせします。
 稽古の定例日は、日曜、火曜、土曜で、時間は、日曜が午前9時30分より午後零時30分(午前11時30分以降は希望者に対する剣杖の特別稽古)、火曜が午後7時より9時、土曜が午後3時より5時となっています。
 稽古日、お休み、課題は、次のとおりです。
 佐倉合気会では、まず基礎の技(入身投げ、四方投げ、第一教、呼吸法)とともに、基本技(天地投げ、回転投げ、小手返し投げ、第二教~第五教)を重点的に稽古します。
 さらに、合気道の技をより深く修得するため、週単位で課題を稽古します。

 【2月】
 2月1日(土)小手返し
 2月2日(日)回転投げ・十字絡み投げ
 2月4日(火)回転投げ・十字絡み投げ
 2月8日(土)回転投げ・十字絡み投げ
 2月9日(日)呼吸投げ
 2月11日(火)呼吸投げ
 2月15日(土)呼吸投げ
 2月16日(日)呼吸投げ
 2月18日(火)呼吸投げ
 2月22日(土)呼吸投げ
 2月23日(日)杖取り
 2月25日(火)お休み(市民体育館休館日のため)
 2月29日(土)杖取り

 【3月】
 3月1日(日)太刀取り
 3月3日(火)太刀取り
 3月7日(土)太刀取り
 3月8日(日)二人取り
 3月10日(火)二人取り
 3月14日(土)二人取り
 3月15日(日)正面打ち
 3月17日(火)正面打ち
 3月21日(土)正面打ち
 3月22日(日)横面打ち
 3月24日(火)横面打ち
 3月28日(土)横面打ち
 3月29日(日)お休み(他団体の講習会のため)
 3月31日(火)片手取り(交差取りを含む)

 【4月】
 4月4日(土)片手取り(交差取りを含む)
 4月5日(日)諸手取り
 4月7日(火)諸手取り
 4月11日(土)諸手取り
 4月12日(日)両手取り
 4月14日(火)両手取り
 4月18日(土)両手取り
 4月19日(日)肩取り
 4月21日(火)肩取り
 4月25日(土)肩取り
 4月26日(日)肩取り正面打ち
 4月28日(火)肩取り正面打ち

○行事等の予定
・2月9日(日)、午後2時30分から千葉県合気道連盟の新年賀詞交歓会がメイプルイン幕張にて行われ、本会から山下理事、高屋敷理事が出席の予定です。
・3月1日(日)、北総合気会主催による多田宏師範特別講習会が開かれます。参加を希望される方はお申し出ください。
・5月16日(土)正午開会により、高崎アリーナにおいて第58回全日本合気道演武大会が開かれます。今年は、日本武道館が改修により利用できないため、高崎アリーナが会場となっています。会場の都合で各団体10名までの人数制限があります。参加を希望される方は、道場備付けの用紙にお申し込み下さい。希望者が制限人数を超えたときは調整を行います。
・佐倉合気会の動画ライブラリについて、編集・整理作業がすべて終わり、貸出準備が整いました。内容の一覧はホームページに掲載しています。貸出を希望される方は、貸出係りにお尋ねください。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p86~87)から ***
   「泥人一如」
 皆さんは陶器等の焼き物に興味をお持ちでしょうか。
 岡山県は伊部(いんべ)の里に駅前から各窯元が思い思いの作品を並べた店が続く静かな情緒ある焼き物の町があります。
 昔、この町で摂氏二千度の高温焼成炉の昇温試験に立合ったことがありました。
 加熱には灯油に液体酸素を添加しましたが、火炎と炉壁と粘土(人造ドロマイト)の三味が一体となって透明な白色に輝くさまは今だに鮮明に記憶に残っております。
 二週間の滞在期間のうち火炎を見続けたのは順調に昇温し出してから後二十時間程だったと思いますがとても貴重な体験でありました。
 マッチの燃え滓の先に墨を塗って水彩絵具で着色する技法の絵を教わったのはこの間世話になった常盤屋という旅館の二人の小さな娘さん達からでありました。
 帰途記念に分けて頂いた備前焼きの二個のぐい呑みは今でも手元に大切に保管し、愛用しております。
 地元の人に案内していただいた古備前の登窯跡や、桃の木々とその花々が織りなすあざやかさは正に桃源郷という言葉そのまゝの里のことなど今尚印象に深いものがあります。
 其の後久しく訪ねる機会もないまゝでありましたが、それでも幾度かの訪問の折、窯元興楽園の御主人木村純雄さん(陶名長十郎友敬)におめにかゝつたことがありました。
 氏の作品の一つである「健康徳利」は皆様にもお勧めの逸品であります。
 木村さんが折々に書き留めた随筆集「窯場の朝」の中に「己が粘土(つち)か粘土(つち)が己か」(泥人一如)という一節がありました。
 土と一体、土が自分を受け入れてくれる感じを楽しむ陶工のよろこびがそこに感じられました。
 合気道の世界にあっても、彼我一体、自他一如にこそ理想とするよろこびや楽しさといったものがあるものと信じます。

【佐倉合気会会報】2020年1月(抄)

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【佐倉合気会会報】2020年1月
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 新年おめでとうございます。
 今年も稽古で始まり、稽古で終わる一年でありたいと存じます。
 合気道を通じて、自らを練り上げてまいりましょう。

 2020年3月末までの市民体育館の予約が確定しましたので、稽古日をお知らせします。
 稽古の定例日は、日曜、火曜、土曜で、時間は、日曜が午前9時30分より午後零時30分(午前11時30分以降は希望者に対する剣杖の特別稽古)、火曜が午後7時より9時、土曜が午後3時より5時となっています。
 稽古日、お休み、課題は、次のとおりです。
 佐倉合気会では、まず基礎の技(入身投げ、四方投げ、第一教、呼吸法)とともに、基本技(天地投げ、回転投げ、小手返し投げ、第二教~第五教)を重点的に稽古します。
 さらに、合気道の技をより深く修得するため、週単位で課題を稽古します。

 【1月】
 1月4日(土)稽古始め、第四教
 1月5日(日)第五教・短刀取り
 1月7日(火)第五教・短刀取り
 1月11日(土)お休み(佐倉市地域創生課事業のため)
 1月12日(日)お休み(佐倉市地域創生課事業のため)
 1月14日(火)入身投げ
 1月18日(土)入身投げ
 1月19日(日)四方投げ(注)
 1月21日(火)四方投げ
 1月25日(土)四方投げ
 1月26日(日)小手返し、鏡開き式
 1月28日(火)小手返し
 注:1月19日(日)は、お休みとお知らせしていましたが、他の団体が予約を取り消し利用可能となったため、稽古を行います。

 【2月】
 2月1日(土)小手返し
 2月2日(日)回転投げ・十字絡み投げ
 2月4日(火)回転投げ・十字絡み投げ
 2月8日(土)回転投げ・十字絡み投げ
 2月9日(日)呼吸投げ
 2月11日(火)呼吸投げ
 2月15日(土)呼吸投げ
 2月16日(日)呼吸投げ
 2月18日(火)呼吸投げ
 2月22日(土)呼吸投げ
 2月23日(日)杖取り
 2月25日(火)お休み(市民体育館休館日のため)
 2月29日(土)杖取り

 【3月】
 3月1日(日)太刀取り
 3月3日(火)太刀取り
 3月7日(土)太刀取り
 3月8日(日)二人取り
 3月10日(火)二人取り
 3月14日(土)二人取り
 3月15日(日)正面打ち
 3月17日(火)正面打ち
 3月21日(土)正面打ち
 3月22日(日)横面打ち
 3月24日(火)横面打ち
 3月28日(土)横面打ち
 3月29日(日)お休み(他団体の講習会のため)
 3月31日(火)片手取り(交差取りを含む)

○行事等の予定
・1月11日(土)、全国道場・団体連絡会議(於:合気道本部道場)及び本部道場新年賀詞交歓会(於:京王プラザホテル)が行われ、三浦会長と高屋敷理事が出席の予定です。
・1月26日(日)、佐倉合気会の新年鏡開き式を行います。
 9時30分から通常稽古、10時30分から鏡開き式、11時から直会・新年会をめどとしています。直会・新年会では、お汁粉のほか、簡単な食事(オードブル)を用意しています。ぜひご参加ください。
・2月9日(日)、午後2時30分から千葉県合気道連盟の新年賀詞交歓会がメイプルイン幕張にて行われます。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p50~51)から ***
   「年 頭」
 皆さま明けましておめでとうございます。
 昨年は国内外にあっても激動の年、といわれましたが、今年はどのような年でありましょうか。
 さまざまな社会の現象も元をただせばすなわち人の思いや行ないから生じるものでありましょうが、廻りが動けばなおさら自己をしっかりとさせる必要があるということもいえると思います。
 年頭にあたって、それぞれの所信を自からの内に明らかにして行くことはおおげさでないにしても一殊さわやかな緊張感を伴うものと思いますがいかがなものでしょうか。
 身一つの自分というものをしっかりとみつめ、大いなる可能性のうちのほんの少しづつでも地道に行なうことによって新たに信じられるところの自己の発見があったとしたらそれはそれで評価に値する結果であると思います。
 創造ということばがありますが、創造というと何かを造り産むという意味合いにとれますが考えてみますとこれらのことも受け入れる自己の側の器や感性といったものとおおいに関係しているということもいえるのではないでしょうか。
 脱皮し成長して行く過程においては例え正しいと信じる部分であっても捨て去る程の覚悟も場合によっては必要であると思います。
 いずれにしても日々に、新たに、行なうことによってのみ脱皮も成長も期待されるものと思います。
 日々の生活は現実でありますから理想ばかりも追ってはいられないでしょうが、そうはいってもこの大自然の中にその摂理とともに共存共栄していることも誰一人として否定し得ない現実でもあります。
 明るく楽しいそしてさわやかな一年でありたいと心から念じます。
 合気道は武道でありますが、このことを実現させる為の実践の道でもあるといわれております。
 今年も一年間よろしくお願い申し上げます。

年 頭

 皆さま明けましておめでとうございます。
 昨年は国内外にあっても激動の年、といわれましたが、今年はどのような年でありましょうか。
 さまざまな社会の現象も元をただせばすなわち人の思いや行ないから生じるものでありましょうが、廻りが動けばなおさら自己をしっかりとさせる必要があるということもいえると思います。
 年頭にあたって、それぞれの所信を自からの内に明らかにして行くことはおおげさでないにしても一殊さわやかな緊張感を伴うものと思いますがいかがなものでしょうか。
 身一つの自分というものをしっかりとみつめ、大いなる可能性のうちのほんの少しづつでも地道に行なうことによって新たに信じられるところの自己の発見があったとしたらそれはそれで評価に値する結果であると思います。
 創造ということばがありますが、創造というと何かを造り産むという意味合いにとれますが考えてみますとこれらのことも受け入れる自己の側の器や感性といったものとおおいに関係しているということもいえるのではないでしょうか。
 脱皮し成長して行く過程においては例え正しいと信じる部分であっても捨て去る程の覚悟も場合によっては必要であると思います。
 いずれにしても日々に、新たに、行なうことによってのみ脱皮も成長も期待されるものと思います。
 日々の生活は現実でありますから理想ばかりも追ってはいられないでしょうが、そうはいってもこの大自然の中にその摂理とともに共存共栄していることも誰一人として否定し得ない現実でもあります。
 明るく楽しいそしてさわやかな一年でありたいと心から念じます。
 合気道は武道でありますが、このことを実現させる為の実践の道でもあるといわれております。
 今年も一年間よろしくお願い申し上げます。

【佐倉合気会会報】2019年12月(抄)

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【佐倉合気会会報】2019年12月
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 早いもので師走の月を迎えました。
 平成から令和への一年、皆様にとってどのような年だったでしょうか。
 締めくくりとなる12月も稽古により、体と心を整えてまいりましょう。

 2020年2月末までの市民体育館の予約が確定しましたので、稽古日をお知らせします。
 稽古の定例日は、日曜、火曜、土曜で、時間は、日曜が午前9時30分より午後零時30分(午前11時30分以降は希望者に対する剣杖の特別稽古)、火曜が午後7時より9時、土曜が午後3時より5時となっています。
 稽古日、お休み、課題は、次のとおりです。
 佐倉合気会では、まず基礎の技(入身投げ、四方投げ、第一教、呼吸法)とともに、基本技(天地投げ、回転投げ、小手返し投げ、第二教~第五教)を重点的に稽古します。
 さらに、合気道の技をより深く修得するため、週単位で課題を稽古します。

 【2019年12月】
 12月1日(日)第一教
 12月3日(火)第一教
 12月7日(土)第一教
 12月8日(日)第二教
 12月10日(火)第二教
 12月14日(土)第二教
 12月15日(日)第三教
 12月17日(火)第三教
 12月21日(土)第三教
 12月22日(日)第四教
 12月24日(火)稽古納め、第四教
 12月28日(土)お休み(年末のため)
 ※12月29日(日)から1月3日(金)までの間、佐倉市民体育館は年末年始の休館となります。

 【2020年1月】
 1月4日(土)稽古始め、第四教
 1月5日(日)第五教・短刀取り
 1月7日(火)第五教・短刀取り
 1月11日(土)お休み(佐倉市地域創生課事業のため)
 1月12日(日)お休み(佐倉市地域創生課事業のため)
 1月14日(火)入身投げ
 1月18日(土)入身投げ
 1月19日(日)お休み(柔道協会鏡開きのため)
 1月21日(火)四方投げ
 1月25日(土)四方投げ
 1月26日(日)小手返し、鏡開き(予定)
 1月28日(火)小手返し

 【2020年2月】
 2月1日(土)小手返し
 2月2日(日)回転投げ・十字絡み投げ
 2月4日(火)回転投げ・十字絡み投げ
 2月8日(土)回転投げ・十字絡み投げ
 2月9日(日)呼吸投げ
 2月11日(火)呼吸投げ
 2月15日(土)呼吸投げ
 2月16日(日)呼吸投げ
 2月18日(火)呼吸投げ
 2月22日(土)呼吸投げ
 2月23日(日)杖取り
 2月25日(火)お休み(市民体育館休館日のため)
 2月29日(土)杖取り

○行事等の予定
・12月22日(日)午後4時から概ね午後7時まで、佐倉合気会納会を行います。場所は、山根夫人マンション(京成佐倉駅南口から徒歩1分)。会費は男性3,000円、女性2,000円、学生無料です。皆様ご参加ください。
・1月26日(日)、新年の鏡開きを予定しています。

○ビデオライブラリの貸出について
 故山根政行先生の指導、演武を中心に、佐倉合気会がこれまで記録してきた動画ライブラリ(DVD等)の貸出を開始しています。合気道を学び、研究する上でのよき資料です。
 動画ライブラリの目録と貸出中の有無は、佐倉合気会ホームページに掲載しています(現時点では、貸出を開始したものは目録中の一部となっています)。
 貸出を希望される方は、道場において貸出係(青木さん、高屋敷さん、原木さん)におたずねください。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p84~85)から ***
   「形」
 パラパラとめくった漢詩本の中に「芷蘭は深林に生ずるも、人無きを以って芳しがらずんば非ず」(荀子)とありました。
 森の奥深く見る人がいないからといって芳香を放たないということはない、即ち人の目を気にすることなく常であれ、という教えであるとのことであります。
 裏返せば人目に晒されてもなを変わらない程に貫き通せということでもありましょう。
 芷蘭(しらん)がどの様な香りの花なのか、それこそ知らんのでありますが、一片の花を通じて生きることのいさぎよさとさわやかさの何たるかをおしえられる思いがいたします。
 以前触れました君子蘭にしましても、凛と咲くその花の形の中に気品の何たるかを示す答えがある様に思えてなりません。
 声なき声がほとばしり、形となることの素晴しさが身の廻りには充満していると思います。
 物であれ、事であれ、形の本質ということについては一緒のように思えます。
 理に合し、法に照らして筋道が通ることによって形は産まれ、造られてくるものと想像されます。
 過日虎ノ門の金比羅宮で「中に誠あれば外に形わる(うちにまことあればそとにあらわる)」という言葉を目にして思わず深い喜びをかんじたことがありました。
 誠の程はともかくとして、形は内から産まれてくるものだというところに共感を覚えたものであります。
 大きな刺激のみに順応する心身であれば不都合この上もないことは容易に想像できるところであります。
 わずかな声や光の変化を認めることも又大切なことといえましょう。
 合気道の稽古にしましても、始めは形から入りますが、こうしたわずかな声や光のひびきを正確にとらえて、正しく形が産まれてくるように中なる誠そのものを少しづつ練って行くところに意味があると信じます。

 パラパラとめくった漢詩本の中に「芷蘭は深林に生ずるも、人無きを以って芳しがらずんば非ず」(荀子)とありました。
 森の奥深く見る人がいないからといって芳香を放たないということはない、即ち人の目を気にすることなく常であれ、という教えであるとのことであります。
 裏返せば人目に晒されてもなを変わらない程に貫き通せということでもありましょう。
 芷蘭(しらん)がどの様な香りの花なのか、それこそ知らんのでありますが、一片の花を通じて生きることのいさぎよさとさわやかさの何たるかをおしえられる思いがいたします。
 以前触れました君子蘭にしましても、凛と咲くその花の形の中に気品の何たるかを示す答えがある様に思えてなりません。
 声なき声がほとばしり、形となることの素晴しさが身の廻りには充満していると思います。
 物であれ、事であれ、形の本質ということについては一緒のように思えます。
 理に合し、法に照らして筋道が通ることによって形は産まれ、造られてくるものと想像されます。
 過日虎ノ門の金比羅宮で「中に誠あれば外に形わる(うちにまことあればそとにあらわる)」という言葉を目にして思わず深い喜びをかんじたことがありました。
 誠の程はともかくとして、形は内から産まれてくるものだというところに共感を覚えたものであります。
 大きな刺激のみに順応する心身であれば不都合この上もないことは容易に想像できるところであります。
 わずかな声や光の変化を認めることも又大切なことといえましょう。
 合気道の稽古にしましても、始めは形から入りますが、こうしたわずかな声や光のひびきを正確にとらえて、正しく形が産まれてくるように中なる誠そのものを少しづつ練って行くところに意味があると信じます。

力量の世界

 針の穴を駱駝が通る。ということを聞いたことがあります。
 もちろん実際に通れるものではありませんが現実にあの小さな針の穴をらくだが通れるなどとは考えただけでも楽しくなります。
 人の考え方の斬新さには誇りすら感じさせられるものがあります。
 川上哲治さん辛王貞治さんクラスの人になるとボールがベース上で止まって見え、且つ糸の縫い目迄見えたと聞いたことがあります。
 針の穴にしても、ボールにしても凄い話とは思いますがいずれも実感として実現させるだけの力量を有していればこそであり、当然といえばそれ迄のことであります。
 時速二百キロメートルで疾走する車に同じ速度で並走することができれば相対的に止まっていると感じることができるからであり、復元力を持たない不備は限りなくその不合理を拡大されて行く可能性があるからであります。
 しかし乍ら、時速二百キロメートルで並走すること、即ち相手と同じ速度に合わせるということは容易なことではありません。
 又、自他の不備、不合理を感じること自体力量を要するものであり、更に不合理を合理ならしめる為の力量となれば一朝一夕に成るものとも思えません。
 三種の神器とされる鏡、剣、玉の三つにしましてもそれぞれ調和を感じとる力、調和を実現させる力、調和そのものに価値を認める力を象徴しているものと解釈いたします。
 何キロの重さを持ち上げるというようなベクトル的な力は理解し易いものでありますが、変化し生き続けるいのちのちからの世界にあっては油断ならないものがあります。
 いずれにしましても、バランスはアンバランスの存在によってこそ感じることができるものであります。
 正しきを正しきまゝにとどめずますます正しかれと願う力量の養成が合気道の稽古の中にはあるように思えてなりません。