形のない学び(植芝盛平翁語録)

 合気道は万有万神の条理を明らかに示すところの神律神法であります。
 一人一人が心の洗濯をして心の立て直しを行うことであります。
 自分の心の立て直しができて和合の精神ができたならば、みな顕幽神三界に和合、八百万の神、こぞって協力するはずになっております。
 魂の比礼振りでありますから形のない学びであります。
 そこに、またひとつの神ながらの道をば、おぼえていただきたい。
 この道は、天の浮橋に最初に立たなければならないのです。
 天の浮橋に立たねば合気は出て来ないのであります。
 那岐、那美、二尊が天の浮橋に立って、発し兆し、世の成り立ち、未来永遠にすべてのことを教える案内役たるところの神ながらの道。
 この合気もまた天の浮橋に立ちまして、そこからものが生まれてくる。
 これを武産合気といいます。