【佐倉合気会会報】2021年9月(抄)

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【佐倉合気会会報】2021年9月(抄)
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 9月に入り、厳しい暑さは少し和らぐものと期待しています。
 新型コロナウイルスの感染急拡大により、佐倉合気会でもしばらくの間体術の稽古を控えるなどの影響を受けています。
 感染が収まる日に備え、一人でもできる稽古を続け、気持ちを切らさないようにしたいものです。

(9月、10月の稽古日程と稽古について)
 8月以降、日曜日午前と土曜日午後の稽古については、市民体育館柔道場を利用できるようになりました。
 ただし、他の団体と予約(先着順)で競合する場合があり、予約できない日も出てきています。
 日曜日と土曜日に柔道場を予約できないときは、(中略)をお借りすることとしています。
 また、火曜日夜の稽古は、佐倉市学校施設開放事業により、根郷中学校武道場をお借りしています。
 ただし、9月1日~30日の間は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、根郷中学校武道場の利用は中止となりました。
 9月中、火曜日夜の稽古は、お休みといたします。
 稽古の内容ですが、新型コロナウイルスの感染急拡大と千葉県への緊急事態宣言の発令(~9月12日)を受け、9月中、接触を少なくする観点から体術の稽古は行わず、杖や木剣を使った稽古といたします。
 なお、コロナ・ウイルス感染拡大防止のため、稽古では引き続き、マスクの着用、手指の消毒などを徹底しますので、ご協力願います。
 以下は、市民体育館柔道場及び (中略) を利用するに当たっての注意事項です。

○市民体育館柔道場を利用するに当たっての注意事項
・利用できるのは1階の諸施設のみで、ワクチン接種会場として使用されている2階以上へは行くことができません。
・体育館への入退館は、ワクチン接種者との接触を避けるため、1階玄関(柔道場の出入口に面した玄関)からのみとなります(通常の正面玄関は利用不可)。
・駐車場は、佐倉東高校手前側の同高校脇駐車場又は同高校向こう側の自由広場をご利用ください。
・1階更衣室は利用できません。
・待機場所がないため、利用時間前の入館は控えるとともに、入れ替え時間を設けるため、利用時間終了の10分前に退室します。
・当日の利用者の住所・氏名・電話番号・体温を記入した利用者名簿を1か月間保管します。

(中略)

 【9月】
 9月4日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月5日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月7日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)
 9月11日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月12日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月14日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)
 9月18日(土)  (中略) 15:00~17:00(柔道場は成徳会が予約)
 9月19日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月21日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)
 9月25日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月26日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月28日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)

 【10月】
 10月2日(土) (中略)15:00~17:00(柔道場は成徳会が予約)
 10月3日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月5日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月9日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 10月10日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月12日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月16日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 10月17日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月19日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月23日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 10月24日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月26日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月30日(土) (中略)15:00~17:00(柔道場は成徳会が予約)
 10月31日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 注:8月31日現在、市民体育館柔道場は、10月中のすべての日曜日について佐倉市選挙管理委員会が予約済みとなっています。衆議院総選挙が予想されるためですが、選挙日が決まれば、選挙日以外は予約解除となります。市民体育館柔道場を利用できるか、又は、丹上氏宅稽古場をお借りするかは、もうしばらくお待ちください。

(中略)

*** 山根政行著「へちまの葉」(p124~125)から ***
   「天皇の手を握った男」
 去る十一月十二日(水)、天皇・皇后両陛下とスペイン国王・王妃両陛下の前で茨城県つくば市に於いて合気道と鹿島新当流の演武が披露されました。
 国賓として来日されたスペイン国王、王妃の日本武道への関心が高かったことから実現されたとのことであります。
 合気道の演武は茨城道場の稲垣繁實師範を中心としたメンバーの演武があり、鹿島新当流からは六名の演武者がありました。
 この六名のメンバーの中に、なんと、佐倉で共に合気道を学ぶ吾等の仲間、横尾廣美さんがおりました。
 制限された見学者の中には同じく仲間の末永剛君も含まれておりました。
 お二人にとっては貴重、且つ名誉な体験であった事と思います。
 永く記憶に留めるためにも是非この会報に残したいと思いました。
 演武の終了後に労らいのお言葉があった際に、伏し目勝ちにおじぎをしていたご当人は天皇陛下のお手が少し動いた(と思った?)のを機に思わず握ってしまったそうであります。
 後で長老から「馬鹿野郎、普通は陛下の手は握らないものだ」としかられたそうでありますが、本人の面目躍如といったところでしょうか、陛下はしっかりと横尾さんの手を握りかえしてくれたそうであります。
 そして皇后陛下のお手は小さく、「思わず胸がつまった」と、その時の印象を語ってくれました。
 日々にご修養の深い両陛下に触れて身も心も洗われる思いであった事でありましょう。
 昔、旧本部道場での開祖の稽古中のお話の中で「塚原卜伝先生」と言われていたのを聞いたことがあります。
 我々には講談の中の人物でしたが開祖には「先生」といえる程身近に感じておられたのでしょう。
 植芝盛平先生の新当流宗家に対する厚い礼節は今だに語り伝えられているとのことであります。