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【佐倉合気会会報】2020年11月
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10月17日(土)から体術の稽古を一部再開いたしました。
約7か月ぶりの体術の感触は、とても懐かしいものでした。
マスクを着用しながらですので、思いのほか息が上がります。
コロナへの慎重な対応を続けながら、少しずつ日常を取り戻してまいりましょう。
佐倉市民体育館の利用時間制限が10月5日(月)から緩和されため、日曜日(10:00~12:10)、火曜日(19:00~20:30)、土曜日(15:00~16:30)と、稽古を再開しています。
稽古では、まず準備運動と杖の稽古を行った後、体術の稽古を30分程度行います。
感染拡大防止策として、体術の稽古に入る前に畳の雑巾がけ・手指の消毒を行うとともに、稽古終了まで稽古相手を変えないこととしています。
また、感染リスクへの不安を考慮して、体術は、当面希望者のみで行います。
なお、市民体育館の更衣室・シャワー室の利用ですが、10月7日改定の「佐倉市スポーツ施設における感染拡大予防ガイドライン」では、2階更衣室について、「利用人数(5名)、滞在時間(10分)、禁止事項(会話をしない)の制限付き」で利用再開となりました(10月31日現在では閉まっていますが、市民体育館は佐倉市に確認するとのことです。シャワー室と1階更衣室は使用禁止が継続しています)。
新型コロナウイルス感染防止のため、引き続き、マスクの着用、発熱・咳等の症状があれば出席を控える、手洗いの徹底をお願いします。
1月末までの体育館の予約が確定しました。
稽古定例日とお休みの有無は、次のとおりです。
【11月】
11月1日(日)
11月3日(火)
11月7日(土)
11月8日(日)
11月10日(火)お休み(佐倉市職員健康診断のため)
11月14日(土)
11月15日(日)
11月17日(火)
11月21日(土)
11月22日(日)
11月24日(火)お休み(休館日のため)
11月28日(土)
11月29日(日)
【12月】
12月1日(火)
12月5日(土)
12月6日(日)
12月8日(火)
12月12日(土)
12月13日(日)
12月15日(火)
12月19日(土)
12月20日(日)
12月22日(火)
12月26日(土)
12月27日(日)稽古納め
注:12月29日(火)、1月2日(土)、同3日(日)は年末年始の休館日です。
【1月】
1月5日(火)稽古始め
1月9日(土)
1月10日(日)
1月12日(火)
1月16日(土)
1月17日(日)鏡開き
1月19日(火)
1月23日(土)
1月24日(日)
1月26日(火)
1月30日(土)
1月31日(日)
○鏡開き
恒例の鏡開きは、1月17日(日)に執り行います。
詳細は、追って連絡いたします。
*** 山根政行著「へちまの葉」(p104~105)から ***
「ヤジロベエ」
筑波大学の河辺さんという方が、以前新聞で「安定」ということについて、おわんの底にあるピンポン玉のように少し位刺激を与えても元へ戻る状況をいう、という意味のことをプラズマの話の中で触れていたことがありました。
元へは戻らない状況を不安定と呼ぶ、ともいっておりました。
ヨットの復元力や、ヤジロベエのバランスを想像するとわかり易いと思います。
子供の頃慣れ親しんだヤジロベエにいたしましても、指の腹の上に乗った支点を中心にほんのわずかな刺激に対してユラユラと揺れて元に戻ろうとするあの感触があってこそヤジロベエがヤジロベエであるのだと思います。
右と左の重さ、下向きに延びた腕の長さのこと、そしてそれにも増して大切なことは指の腹と支点の接触面の自由さ、がもたらせる安定の世界であると思います。
固定しないことの大切さ、といえば重さを計るハカリについても同じことがいえるのではないでしょうか。
フランスのグラム原器に少しづゝ誤差が生じているそうであります。
仮りにその誤差を百万分の一グラムとしますと、その誤差はどのようにして計るのでしょうか。
このような世界はともかくとして、ハカリの支点が錆びて固定していては一キログラムも十キログラムも同じ、といった極端なことにもなりかねません。
合気道における日常の稽古にありましても自分と相手、右と左、前と後、上と下といった対象となる関係に対して揺れ動きながらも自律的に安定を求めるヤジロベエのように自由でありたいものであります。
その為にも支点の錆びを落とす必要があります。
お互い錆びを落として光ある明るい世界に身を置きたいものであります。