天皇の手を握った男

 去る十一月十二日(水)、天皇・皇后両陛下とスペイン国王・王妃両陛下の前で茨城県つくば市に於いて合気道と鹿島新当流の演武が披露されました。
 国賓として来日されたスペイン国王、王妃の日本武道への関心が高かったことから実現されたとのことであります。
 合気道の演武は茨城道場の稲垣繁實師範を中心としたメンバーの演武があり、鹿島新当流からは六名の演武者がありました。
 この六名のメンバーの中に、なんと、佐倉で共に合気道を学ぶ吾等の仲間、横尾廣美さんがおりました。
 制限された見学者の中には同じく仲間の末永剛君も含まれておりました。
 お二人にとっては貴重、且つ名誉な体験であった事と思います。
 永く記憶に留めるためにも是非この会報に残したいと思いました。
 演武の終了後に労らいのお言葉があった際に、伏し目勝ちにおじぎをしていたご当人は天皇陛下のお手が少し動いた(と思った?)のを機に思わず握ってしまったそうであります。
 後で長老から「馬鹿野郎、普通は陛下の手は握らないものだ」としかられたそうでありますが、本人の面目躍如といったところでしょうか、陛下はしっかりと横尾さんの手を握りかえしてくれたそうであります。
 そして皇后陛下のお手は小さく、「思わず胸がつまった」と、その時の印象を語ってくれました。
 日々にご修養の深い両陛下に触れて身も心も洗われる思いであった事でありましょう。
 昔、旧本部道場での開祖の稽古中のお話の中で「塚原卜伝先生」と言われていたのを聞いたことがあります。
 我々には講談の中の人物でしたが開祖には「先生」といえる程身近に感じておられたのでしょう。
 植芝盛平先生の新当流宗家に対する厚い礼節は今だに語り伝えられているとのことであります。

【佐倉合気会会報】2021年9月(抄)

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【佐倉合気会会報】2021年9月(抄)
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 9月に入り、厳しい暑さは少し和らぐものと期待しています。
 新型コロナウイルスの感染急拡大により、佐倉合気会でもしばらくの間体術の稽古を控えるなどの影響を受けています。
 感染が収まる日に備え、一人でもできる稽古を続け、気持ちを切らさないようにしたいものです。

(9月、10月の稽古日程と稽古について)
 8月以降、日曜日午前と土曜日午後の稽古については、市民体育館柔道場を利用できるようになりました。
 ただし、他の団体と予約(先着順)で競合する場合があり、予約できない日も出てきています。
 日曜日と土曜日に柔道場を予約できないときは、(中略)をお借りすることとしています。
 また、火曜日夜の稽古は、佐倉市学校施設開放事業により、根郷中学校武道場をお借りしています。
 ただし、9月1日~30日の間は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、根郷中学校武道場の利用は中止となりました。
 9月中、火曜日夜の稽古は、お休みといたします。
 稽古の内容ですが、新型コロナウイルスの感染急拡大と千葉県への緊急事態宣言の発令(~9月12日)を受け、9月中、接触を少なくする観点から体術の稽古は行わず、杖や木剣を使った稽古といたします。
 なお、コロナ・ウイルス感染拡大防止のため、稽古では引き続き、マスクの着用、手指の消毒などを徹底しますので、ご協力願います。
 以下は、市民体育館柔道場及び (中略) を利用するに当たっての注意事項です。

○市民体育館柔道場を利用するに当たっての注意事項
・利用できるのは1階の諸施設のみで、ワクチン接種会場として使用されている2階以上へは行くことができません。
・体育館への入退館は、ワクチン接種者との接触を避けるため、1階玄関(柔道場の出入口に面した玄関)からのみとなります(通常の正面玄関は利用不可)。
・駐車場は、佐倉東高校手前側の同高校脇駐車場又は同高校向こう側の自由広場をご利用ください。
・1階更衣室は利用できません。
・待機場所がないため、利用時間前の入館は控えるとともに、入れ替え時間を設けるため、利用時間終了の10分前に退室します。
・当日の利用者の住所・氏名・電話番号・体温を記入した利用者名簿を1か月間保管します。

(中略)

 【9月】
 9月4日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月5日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月7日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)
 9月11日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月12日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月14日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)
 9月18日(土)  (中略) 15:00~17:00(柔道場は成徳会が予約)
 9月19日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月21日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)
 9月25日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月26日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月28日(火) お休み(根郷中学校武道場は9月末まで利用中止)

 【10月】
 10月2日(土) (中略)15:00~17:00(柔道場は成徳会が予約)
 10月3日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月5日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月9日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 10月10日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月12日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月16日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 10月17日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月19日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月23日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 10月24日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 10月26日(火) 根郷中学校武道場(予定)19:00~21:00
 10月30日(土) (中略)15:00~17:00(柔道場は成徳会が予約)
 10月31日(日) 市民体育館柔道場又は (中略) 9:30~12:30
 注:8月31日現在、市民体育館柔道場は、10月中のすべての日曜日について佐倉市選挙管理委員会が予約済みとなっています。衆議院総選挙が予想されるためですが、選挙日が決まれば、選挙日以外は予約解除となります。市民体育館柔道場を利用できるか、又は、丹上氏宅稽古場をお借りするかは、もうしばらくお待ちください。

(中略)

*** 山根政行著「へちまの葉」(p124~125)から ***
   「天皇の手を握った男」
 去る十一月十二日(水)、天皇・皇后両陛下とスペイン国王・王妃両陛下の前で茨城県つくば市に於いて合気道と鹿島新当流の演武が披露されました。
 国賓として来日されたスペイン国王、王妃の日本武道への関心が高かったことから実現されたとのことであります。
 合気道の演武は茨城道場の稲垣繁實師範を中心としたメンバーの演武があり、鹿島新当流からは六名の演武者がありました。
 この六名のメンバーの中に、なんと、佐倉で共に合気道を学ぶ吾等の仲間、横尾廣美さんがおりました。
 制限された見学者の中には同じく仲間の末永剛君も含まれておりました。
 お二人にとっては貴重、且つ名誉な体験であった事と思います。
 永く記憶に留めるためにも是非この会報に残したいと思いました。
 演武の終了後に労らいのお言葉があった際に、伏し目勝ちにおじぎをしていたご当人は天皇陛下のお手が少し動いた(と思った?)のを機に思わず握ってしまったそうであります。
 後で長老から「馬鹿野郎、普通は陛下の手は握らないものだ」としかられたそうでありますが、本人の面目躍如といったところでしょうか、陛下はしっかりと横尾さんの手を握りかえしてくれたそうであります。
 そして皇后陛下のお手は小さく、「思わず胸がつまった」と、その時の印象を語ってくれました。
 日々にご修養の深い両陛下に触れて身も心も洗われる思いであった事でありましょう。
 昔、旧本部道場での開祖の稽古中のお話の中で「塚原卜伝先生」と言われていたのを聞いたことがあります。
 我々には講談の中の人物でしたが開祖には「先生」といえる程身近に感じておられたのでしょう。
 植芝盛平先生の新当流宗家に対する厚い礼節は今だに語り伝えられているとのことであります。

緊急事態宣言の発令と8月の稽古日程について

令和3年8月2日

緊急事態宣言の発令と8月の稽古日程について

佐倉合気会

 今2日、佐倉市学校開放事業の下で利用している根郷中学校武道場について、緊急事態宣言の発令に伴い、8月4日(水)から31日(火)まで、利用時間は午後8時までに短縮するとの連絡がありました。
 また、佐倉市は、2日付けで、公共施設の利用について施設における感染防止策の徹底と利用者の感染対策厳守を求めるとともに、利用時間は午後8時までとする措置をとりました。
 佐倉市民体育館での稽古は、日曜日午前と土曜日午後を利用していますので、現時点では特に影響はありません。
 念のため、佐倉市の措置を踏まえ更新した8月の稽古日程をお知らせします。
 よろしくお願いいたします。

 【8月】
 8月1日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月3日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 8月7日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 8月8日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月10日(火) お休み(暑中休暇)
 8月14日(土) お休み(暑中休暇)
 8月15日(日) お休み(暑中休暇)
 8月17日(火) 根郷中武道場19:00~20:00
 8月21日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 8月22日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月24日(火) 根郷中武道場19:00~20:00
 8月28日(土) ※(中略)15:00~17:00(柔道場は柔道錬成大会を実施)
 8月29日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月31日(火) 根郷中武道場19:00~20:00

へちまの葉

 財団法人合気会が編集し、出版芸術社が発行している「合気道探求」第三十七号への寄稿依頼が昨年十月に本部道場からありました。
 コーナー名は「合気道人生」、字数は五千二百字程度、写真は十点程、とくに昔の写真を多めに、タイトル名を付けて、期日は十一月十日迄、とのことでありました。
 無名の一会員を自負する小生にとっては思いがけない依頼でありました。
 十月末には名古屋での研修会をひかえていたこともあって準備を急ぎました。
 先人がどのような内容を書いていたのか、自分の場合は何をどのように伝えたらよいのか、等をメモにまとめることから始めました。
 写真は手持のもので間に合わせました。
 そして多くの不備はありましたが、タイトル名を「合気道とへちまの葉」として名古屋行の前に投稿することができました。
 「へちまの葉」については、その時たまたま読み終えた「坂の上の雲」(司馬遼太郎)の中にあった正岡子規に関連した場面の印象から引用したものであります。
 司馬さんがどのようにしてこの場面を執筆されたのかは正確にはわかりませんが、小生の調べでは子規が、明治三十五年九月十九日の未明に三十五才で没した数日前の九月十四日の朝、付き添っていた弟子の高浜虚子によって口述筆記された「九月十四日の朝」という小文が残っており、その中に「たまに露でも落ちたかと思うように、糸瓜の葉が一枚二枚だけひらひらと動く。」とありました。
 「子規にとってはこのへちまの葉のゆらめきだけが天地の変化のすべて」と書いたのは、おそらく司馬さんの子規への想いがそうさせたものと推察いたします。
 発行された同じ三十七号の中に田村信喜先生のことばとして「私は合気道とは自分を知るためのもの、と考える。」とありました。

【佐倉合気会会報】2021年8月(抄)

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【佐倉合気会会報】2021年8月(抄)
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 梅雨明けとともに厳しい暑さが続いています。
 コロナウイルスの感染も引き続き警戒が必要です。
 稽古で体と心を整え、この夏を乗り切りましょう。
 なお、千葉県において新型コロナウイルス緊急事態宣言が発令されることになりました。
 これに伴い、稽古日程等に変更がある場合は、改めてメールやホームページによりお知らせいたします。

(市民体育館柔道場の利用再開について)
 8月1日(日)から土曜日午後、日曜日午前の稽古については、市民体育館柔道場の利用が基本となります。
 火曜日夜間の稽古は、引き続き根郷中学校武道場(佐倉市山王2-37-1。佐倉市学校開放事業)を利用いたします。
 (中略)
 市民体育館の利用が再開されるのは、1階の諸施設のみで、2階以上のフロアは、ワクチン接種会場として使用されています。
 このため、次の注意事項を守ることが求められています。
・駐車場は、佐倉東高校手前側の同高校脇駐車場または同高校向こう側の自由広場をご利用ください。
・体育館への入退館は、ワクチン接種者との接触を避けるため、1階玄関(柔道場の出入口に面した玄関)からのみとなります(通常の正面玄関は利用不可)。
・1階更衣室は利用できません。
・待機場所がないため、利用時間前の入館は控えるとともに、入れ替え時間を設けるため、利用時間終了の10分前に退室します。
・団体利用の場合、申請書のほかに、「同意書」の提出が必要となります(利用料金支払の際、担当者が窓口に提出します)。
・当日の利用者の住所・氏名・電話番号・体温を記入した利用者名簿を1か月間保管することが必要です。

(稽古日程と諸注意)
 8月及び9月の稽古日程及び諸注意は、次のとおりです。
・根郷中学校、(中略)とも着替えの場所はありませんので、道着を着装の上、ご来所ください。
・車で来る場合、根郷中学校は隣接の佐倉市立南図書館の駐車場をご利用ください(路上駐車は厳禁です)。(中略)
・根郷中学校の敷地内はすべて禁煙です。
・根郷中では、許可された場所以外への立入は禁止です。ごみはお持ち帰りください。
・根郷中学校武道場では、稽古開始前に畳を敷き、稽古終了後に片付けることが必要です。ご協力をお願いします。
・コロナ・ウイルス感染拡大防止のため、稽古では引き続き、(1)マスクの着用、(2)手指の消毒、(3)畳の消毒、(4)非接触の稽古(杖など)とともに、徒手の稽古では相手を固定するなどを徹底します。
 なお、市民体育館柔道場は、冷房を入れることができますが、(中略)では、暑さ対策として稽古時間を普段よりも短縮することとしています。
 また、暑さが厳しい時期の稽古時間は、担当者の判断により短縮し、残余の時間は各個人の稽古・研究に充てることがありますので、よろしくお願いいたします。

 【8月】
 8月1日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月3日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 8月7日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 8月8日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月10日(火) お休み(暑中休暇)
 8月14日(土) お休み(暑中休暇)
 8月15日(日) お休み(暑中休暇)
 8月17日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 8月21日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 8月22日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月24日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 8月28日(土) ※(中略)15:00~17:00(柔道場は柔道錬成大会を実施)
 8月29日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月31日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 注:8月から11月までの根郷中武道場(佐倉市学校開放事業)については、利用継続の申請書を提出済みです。

 【9月】
 9月4日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月5日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月7日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 9月11日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月12日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月14日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 9月18日(土) ※(中略)15:00~17:00(柔道場は成徳会が利用)
 9月19日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月21日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 9月25日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月26日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月28日(火) 根郷中武道場19:00~21:00

○会報送付の希望確認について
 佐倉合気会の会報送付についての希望を確認中です。
 会報送付を引き続き希望し、まだその旨ご連絡いただいていない方は、本メールに対し「会報送付を希望する」旨のご返信をお願いいたします。
 8月末を締切として、9月の会報送付からは希望をお知らせいただいた方に限らせていただきます。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p122~123)から ***
   「へちまの葉」
 財団法人合気会が編集し、出版芸術社が発行している「合気道探求」第三十七号への寄稿依頼が昨年十月に本部道場からありました。
 コーナー名は「合気道人生」、字数は五千二百字程度、写真は十点程、とくに昔の写真を多めに、タイトル名を付けて、期日は十一月十日迄、とのことでありました。
 無名の一会員を自負する小生にとっては思いがけない依頼でありました。
 十月末には名古屋での研修会をひかえていたこともあって準備を急ぎました。
 先人がどのような内容を書いていたのか、自分の場合は何をどのように伝えたらよいのか、等をメモにまとめることから始めました。
 写真は手持のもので間に合わせました。
 そして多くの不備はありましたが、タイトル名を「合気道とへちまの葉」として名古屋行の前に投稿することができました。
 「へちまの葉」については、その時たまたま読み終えた「坂の上の雲」(司馬遼太郎)の中にあった正岡子規に関連した場面の印象から引用したものであります。
 司馬さんがどのようにしてこの場面を執筆されたのかは正確にはわかりませんが、小生の調べでは子規が、明治三十五年九月十九日の未明に三十五才で没した数日前の九月十四日の朝、付き添っていた弟子の高浜虚子によって口述筆記された「九月十四日の朝」という小文が残っており、その中に「たまに露でも落ちたかと思うように、糸瓜の葉が一枚二枚だけひらひらと動く。」とありました。
 「子規にとってはこのへちまの葉のゆらめきだけが天地の変化のすべて」と書いたのは、おそらく司馬さんの子規への想いがそうさせたものと推察いたします。
 発行された同じ三十七号の中に田村信喜先生のことばとして「私は合気道とは自分を知るためのもの、と考える。」とありました。

 朝日新聞に読者の声を集めた「声」というコーナーがありますが、十一月十八日付でとても素晴らしい話がありました。
 千葉県鎌ヶ谷市にお住まいの八十八才の方のお話です。
 十七年間飼っていた二匹の亀の将来を思って近くのお寺の池に放しに行ったところ、放たれた亀がおじいさんの後を追いかけて戻ってきた、という話であります。
 十七年前にお祭の夜に買った小さな二匹の亀はオスはクロ、メスはチビ、と名付けられて甲羅の大きさが三十センチに迄育ったそうであります。
 メスのチビは散歩につれてきてもらったと思ったのでしょうか、すぐに池に飛びこんだそうですが、オスのクロは足元にまとわりついていたそうであります。
 おじいさんが本堂で「亀をお願いします」と祈って帰りかけたところ、二匹の亀はネズミのように亀にしては早駆けで追いかけてきたそうであります。
 おじいさん自身も亀がこんなになついていたとは想像していなかったようで、大切に連れて帰ったそうであります。
 亀と人との間にどのような理解の仕方が存在するのか全くわかりませんが、少なくとも亀に何かわかるか、などという思いがあるとすれば、それは大きな誤りであるということだけは確かなようであります。
 人は自分の理解の範囲内で物事を判断し易いものでありますが、とらわれ、こだわり、といったことから少しづつ解放されて、自分の中の自然さをどんどん出してゆきたいものであります。
 又、合気道の稽古もそのような方向に添うものであって欲しいと願っております。
 この記事に関連して、十一月二十六日付で「読者の反響続々」と声編集長からの報告がありました。

【佐倉合気会会報】2021年7月(抄)

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【佐倉合気会会報】2021年7月(抄)
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 梅雨に入り、曇りと雨が続きます。
 梅雨が明ければ、暑い夏がやってきます。
 稽古により、体の調子を整え、梅雨と暑い夏を乗り切りましょう。

(市民体育館柔道場の利用再開)
 8月1日以降、市民体育館1階の諸施設(柔道場ほか)について、利用が再開されることになりました。
 利用時間は、午前9時から午後5時までとされているため、火曜日は利用できませんが、土曜日と日曜日の稽古は、市民体育館において行うことが可能になりました。
 柔道場の予約は、8月分は利用日の1か月前、9月分は利用日の2か月前に行います。
 したがいまして、7月が終わるまで、8月分と9月分の柔道場予約は確定しません。
 8月1日配信の会報において、8月と9月の確定した稽古場所をお知らせいたします。

(稽古日程と諸注意)
 7月においては、引き続き、火曜日は根郷中学校武道場(佐倉市山王2-37-1)、土曜日と日曜日は(中略)において稽古を行います。
 根郷中学校の施設を利用する上で、次の注意事項の遵守が求められています。
・学校敷地内はすべて禁煙です。
・許可された場所以外への立入は禁止です。
・ごみはお持ち帰りください。 等
 根郷中学校武道場では、稽古開始前に畳を敷き、稽古終了後に片付けることが必要です。ご協力をお願いします。
 また、コロナ・ウイルス感染拡大防止のため、稽古では引き続き、(1)マスクの着用、(2)手指の消毒、(3)畳の消毒、(4)非接触の稽古(杖など)とともに、徒手の稽古では相手を固定するなどを徹底します。

 7月、8月は、暑さ対策として土曜日と日曜日の稽古は普段よりも短縮し、残余の時間は各個人の稽古・研究に充てることとしています(火曜日の稽古は通常どおりです)。

 【7月】
 7月3日(土) 15:00~17:00
 7月4日(日) 9:30~11:30
 7月6日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 7月10日(土) 15:00~17:00
 7月11日(日) 9:30~11:30
 7月13日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 7月17日(土) 15:00~17:00
 7月18日(日) 9:30~11:30
 7月20日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 7月24日(土) 15:00~17:00
 7月25日(日) 9:30~11:30
 7月27日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 7月31日(土) 15:00~17:00

 【8月】
 8月1日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月3日(火) 根郷中武道場19:00~21:00注
 8月7日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 8月8日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月10日(火) お休み(暑中休暇)
 8月14日(土) お休み(暑中休暇)
 8月15日(日) お休み(暑中休暇)
 8月17日(火) 根郷中武道場19:00~21:00注
 8月21日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 8月22日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月24日(火) 根郷中武道場19:00~21:00注
 8月28日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 8月29日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 8月31日(火) 根郷中武道場19:00~21:00注
 注:8月から11月までの根郷中武道場(佐倉市学校施設開放)については、利用継続を申請中です。

 【9月】
 9月4日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月5日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月7日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 9月11日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月12日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月14日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 9月18日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月19日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月21日(火) 根郷中武道場19:00~21:00
 9月25日(土) 市民体育館柔道場15:00~17:00
 9月26日(日) 市民体育館柔道場9:30~12:30
 9月28日(火) 根郷中武道場19:00~21:00

*** 山根政行著「へちまの葉」(p118~119)から ***
   「亀」
 朝日新聞に読者の声を集めた「声」というコーナーがありますが、十一月十八日付でとても素晴らしい話がありました。
 千葉県鎌ヶ谷市にお住まいの八十八才の方のお話です。
 十七年間飼っていた二匹の亀の将来を思って近くのお寺の池に放しに行ったところ、放たれた亀がおじいさんの後を追いかけて戻ってきた、という話であります。
 十七年前にお祭の夜に買った小さな二匹の亀はオスはクロ、メスはチビ、と名付けられて甲羅の大きさが三十センチに迄育ったそうであります。
 メスのチビは散歩につれてきてもらったと思ったのでしょうか、すぐに池に飛びこんだそうですが、オスのクロは足元にまとわりついていたそうであります。
 おじいさんが本堂で「亀をお願いします」と祈って帰りかけたところ、二匹の亀はネズミのように亀にしては早駆けで追いかけてきたそうであります。
 おじいさん自身も亀がこんなになついていたとは想像していなかったようで、大切に連れて帰ったそうであります。
 亀と人との間にどのような理解の仕方が存在するのか全くわかりませんが、少なくとも亀に何かわかるか、などという思いがあるとすれば、それは大きな誤りであるということだけは確かなようであります。
 人は自分の理解の範囲内で物事を判断し易いものでありますが、とらわれ、こだわり、といったことから少しづつ解放されて、自分の中の自然さをどんどん出してゆきたいものであります。
 又、合気道の稽古もそのような方向に添うものであって欲しいと願っております。
 この記事に関連して、十一月二十六日付で「読者の反響続々」と声編集長からの報告がありました。

如己堂

 八月九日、テレビに映った歌詩を目で追ったが覚えきれないでいると家内が、「山里小学校はスーちゃんとミーちゃんが通っている学校よ」と教えてくれた。
 早速長崎の孫達に連絡をしてその歌詩を送ってもらった。

 かべに残った落書きの  おさない文字のあの子の名
 呼んでひそかに耳澄ます  ああ あの子が生きていたならば

 「あの子」という題の永井隆博士の作詩だ。
 当日、被爆から六十三年の日を迎えた記念の式典で山里小学校の児童達が唄っていた歌であった。
 勤務先(長崎大学医学部放射線科)の研究室で被爆した永井隆さんは晩年の三年間を周囲の人達の好意によって建てられた小さな家で母を失った吾子二人と共に過された。
 わずか畳二枚のその家は「如己堂」と名付けられた。
 『己を愛する如く人を愛せ』という博士の深い宗教観から生まれたものでありました。
 畳二枚の広さといえば住むには狭い、という考えは三人にとって問題にならなかったのでありましょう。
 暖かさと優しさに満ちあふれていたからでありましょう。
 囲碁の趙治勲さんがその著書の中で、広さは面積で計かるものではなく、その中に潜む変化とか美しさで計るもの、という意味のことをいっていたことを思いだしました。
 戦争のもたらしたいまわしさ、みにくさ、残酷さといったことを生きぬくことへの力強さと美しさに転化した天の意志ともいえる博士の愛の心には敷居も垣根もなかったのでありましょう。
 その姿には合気道開祖植芝盛平翁の説かれた武道の本質に通じるものがあったのでは、と思わざるを得ません。
 この夏、スーちゃんとミーちゃんは母親と一緒にパパの待つアメリカに旅立ちました。

【佐倉合気会会報】2021年6月(抄)

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【佐倉合気会会報】2021年6月(抄)
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 去る5月23日の佐倉合気会定期総会において役員改選が行われ、理事10名と監事1名が選出されました。また、総会終了後に開かれた理事会において、会長に三浦史明さん、副会長に坂本宗秋さん、高屋敷喜信さんが選出されました。
 三浦史明会長から就任のご挨拶をいただきました。

(三浦会長)
 先日の総会で役員改選がありました。
 新しいメンバーが2名加わり、気持ち新たに佐倉合気会が始動します。
 佐倉市でもやっとワクチン接種が始まり一筋の明かり・希望が見えるように思えます。
 5月からはコロナ禍以前と同様に週3日の稽古を再開しております。
 参加メンバーはいつもほとんど変わりませんが、少しでも前を向いて進んでいけたらと思います。
 佐倉合気会を育てられてきた山根先生が以前稽古の中でおっしゃられた「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という言葉があります。
 私はこの言葉が好きで、今まさに佐倉合気会の現状を言っているように思えます。
 私も皆さんと共にこうありたいと願います。

(※『照于一隅。此則国賓』…天台宗 最澄「山家学生式」 各自それぞれの立場でできることを行い努力する人は、何事にも代えがたい大事な国の宝だといったような意味です)

(稽古日程)
 【6月】
 6月1日(火) 19:00~21:00
 6月5日(土) 15:00~17:00
 6月6日(日) 10:00~12:00
 6月8日(火) 19:00~21:00
 6月12日(土) 15:00~17:00
 6月13日(日) 10:00~12:00
 6月15日(火) 19:00~21:00
 6月19日(土) 15:00~17:00
 6月20日(日) 10:00~12:00
 6月22日(火) 19:00~21:00
 6月26日(土) 15:00~17:00
 6月27日(日) 10:00~12:00
 6月29日(火) 19:00~21:00

 【7月】
 7月3日(土) 15:00~17:00
 7月4日(日) 10:00~12:00
 7月6日(火) 19:00~21:00
 7月10日(土) 15:00~17:00
 7月11日(日) 10:00~12:00
 7月13日(火) 19:00~21:00
 7月17日(土) 15:00~17:00
 7月18日(日) 10:00~12:00
 7月20日(火) 19:00~21:00
 7月24日(土) 15:00~17:00
 7月25日(日) 10:00~12:00
 7月27日(火) 19:00~21:00
 7月31日(土) 15:00~17:00

 【8月】
 8月1日(日) 10:00~12:00
 8月3日(火) 19:00~21:00
 8月7日(土) 15:00~17:00
 8月8日(日) 10:00~12:00
 8月10日(火) 19:00~21:00
 8月14日(土) 15:00~17:00
 8月15日(日) 10:00~12:00
 8月17日(火) 19:00~21:00
 8月21日(土) 15:00~17:00
 8月22日(日) 10:00~12:00
 8月24日(火) 19:00~21:00
 8月28日(土) 15:00~17:00
 8月29日(日) 10:00~12:00
 8月31日(火) 19:00~21:00

○2021年度定期総会の報告
 去る5月23日(日)、佐倉合気会の2021年度定期総会が開かれました。
 出席者10名、委任状8名により総会が成立し、(1)2020年度活動報告、(2)2020年度決算、(3)2021年度活動計画案、(4)2021年度予算の各案件は、いずれも全会一致をもって承認されました。
 (5)の役員選出については、理事会から次期役員案が提出され、全会一致をもって承認、次のとおり役員を決定しました。
 理事     青木 ひかる   飯高  幸一   飯塚  祐輔
        稲熊  利和   今関 このみ   坂本  宗秋
        高屋敷 喜信   原木 浩太郎   三浦  史明
        三浦  美保
 監事     三角  昌弘
 なお、総会終了後、理事会が開かれ、会長、副会長の互選が行われました。

○スポーツ保険加入について
 2021年度スポーツ保険への加入を受け付けています。
 高校生以上64歳以下は 1,850円、65歳以上は1,200円、中学生以下は800円です。
 加入用紙を配付していますので、申込みをお願いします。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p118~119)から ***
   「如己堂」
 八月九日、テレビに映った歌詩を目で追ったが覚えきれないでいると家内が、「山里小学校はスーちゃんとミーちゃんが通っている学校よ」と教えてくれた。
 早速長崎の孫達に連絡をしてその歌詩を送ってもらった。

 かべに残った落書きの  おさない文字のあの子の名
 呼んでひそかに耳澄ます  ああ あの子が生きていたならば

 「あの子」という題の永井隆博士の作詩だ。
 当日、被爆から六十三年の日を迎えた記念の式典で山里小学校の児童達が唄っていた歌であった。
 勤務先(長崎大学医学部放射線科)の研究室で被爆した永井隆さんは晩年の三年間を周囲の人達の好意によって建てられた小さな家で母を失った吾子二人と共に過された。
 わずか畳二枚のその家は「如己堂」と名付けられた。
 『己を愛する如く人を愛せ』という博士の深い宗教観から生まれたものでありました。
 畳二枚の広さといえば住むには狭い、という考えは三人にとって問題にならなかったのでありましょう。
 暖かさと優しさに満ちあふれていたからでありましょう。
 囲碁の趙治勲さんがその著書の中で、広さは面積で計かるものではなく、その中に潜む変化とか美しさで計るもの、という意味のことをいっていたことを思いだしました。
 戦争のもたらしたいまわしさ、みにくさ、残酷さといったことを生きぬくことへの力強さと美しさに転化した天の意志ともいえる博士の愛の心には敷居も垣根もなかったのでありましょう。
 その姿には合気道開祖植芝盛平翁の説かれた武道の本質に通じるものがあったのでは、と思わざるを得ません。
 この夏、スーちゃんとミーちゃんは母親と一緒にパパの待つアメリカに旅立ちました。

稽古の根幹

 合気道探求第三十六号の「道主巻頭言」の中で次のような内容の文がありましたので、紹介いたします。
  『私が普段の生活で心掛けていることは会話の中で否定語を使わないということです。
 先ず相手を否定する所から始めればその後の建設的な話し合いがあり得ないからです。
 例え意見が異なったとしてもいきなり否定してしまえば相手も良い気持はしません、先ずは相手の意見を受け止め、その後に自分の意見を述べていく、このことは合気道の和合の精神そのままだと思います。』(「否定語」より)
 合気道は武道でありますから、技術の鍛練は勿論大切であります。
 しかしながらその技術を生みだす心の鍛練は更に大切に思えます。
 日々の生活の中にあって自他が融合すべく各自が油断なく言動に留意し、鍛練し、磨き上げて成長してゆくことの大切さを道主が自ら示されている内容でありました。
 神ながらの教えの中にも、「弥栄とは油断しないこと。」とあります。
 たえず崩れ落ちようとするカラダに対して、たえず立ち上がろうとする生命力が働くように、又、たえず誤またんとする力に対して、たえず正そうとする力が働くように常に油断しない心掛けが即ち成長してゆく秘訣、という教えなのでありましょうか。
 ともあれ、素直な心をもって広い視野に立ち、手伸しくのびのびと自らに与えられた事情、情実を受け入れて我まま勝手なき我の実現をめざすことこそ修養の本質であり、稽古の根幹をなすものではないでしょうか。