【佐倉合気会会報】2019年12月(抄)

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【佐倉合気会会報】2019年12月
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 早いもので師走の月を迎えました。
 平成から令和への一年、皆様にとってどのような年だったでしょうか。
 締めくくりとなる12月も稽古により、体と心を整えてまいりましょう。

 2020年2月末までの市民体育館の予約が確定しましたので、稽古日をお知らせします。
 稽古の定例日は、日曜、火曜、土曜で、時間は、日曜が午前9時30分より午後零時30分(午前11時30分以降は希望者に対する剣杖の特別稽古)、火曜が午後7時より9時、土曜が午後3時より5時となっています。
 稽古日、お休み、課題は、次のとおりです。
 佐倉合気会では、まず基礎の技(入身投げ、四方投げ、第一教、呼吸法)とともに、基本技(天地投げ、回転投げ、小手返し投げ、第二教~第五教)を重点的に稽古します。
 さらに、合気道の技をより深く修得するため、週単位で課題を稽古します。

 【2019年12月】
 12月1日(日)第一教
 12月3日(火)第一教
 12月7日(土)第一教
 12月8日(日)第二教
 12月10日(火)第二教
 12月14日(土)第二教
 12月15日(日)第三教
 12月17日(火)第三教
 12月21日(土)第三教
 12月22日(日)第四教
 12月24日(火)稽古納め、第四教
 12月28日(土)お休み(年末のため)
 ※12月29日(日)から1月3日(金)までの間、佐倉市民体育館は年末年始の休館となります。

 【2020年1月】
 1月4日(土)稽古始め、第四教
 1月5日(日)第五教・短刀取り
 1月7日(火)第五教・短刀取り
 1月11日(土)お休み(佐倉市地域創生課事業のため)
 1月12日(日)お休み(佐倉市地域創生課事業のため)
 1月14日(火)入身投げ
 1月18日(土)入身投げ
 1月19日(日)お休み(柔道協会鏡開きのため)
 1月21日(火)四方投げ
 1月25日(土)四方投げ
 1月26日(日)小手返し、鏡開き(予定)
 1月28日(火)小手返し

 【2020年2月】
 2月1日(土)小手返し
 2月2日(日)回転投げ・十字絡み投げ
 2月4日(火)回転投げ・十字絡み投げ
 2月8日(土)回転投げ・十字絡み投げ
 2月9日(日)呼吸投げ
 2月11日(火)呼吸投げ
 2月15日(土)呼吸投げ
 2月16日(日)呼吸投げ
 2月18日(火)呼吸投げ
 2月22日(土)呼吸投げ
 2月23日(日)杖取り
 2月25日(火)お休み(市民体育館休館日のため)
 2月29日(土)杖取り

○行事等の予定
・12月22日(日)午後4時から概ね午後7時まで、佐倉合気会納会を行います。場所は、山根夫人マンション(京成佐倉駅南口から徒歩1分)。会費は男性3,000円、女性2,000円、学生無料です。皆様ご参加ください。
・1月26日(日)、新年の鏡開きを予定しています。

○ビデオライブラリの貸出について
 故山根政行先生の指導、演武を中心に、佐倉合気会がこれまで記録してきた動画ライブラリ(DVD等)の貸出を開始しています。合気道を学び、研究する上でのよき資料です。
 動画ライブラリの目録と貸出中の有無は、佐倉合気会ホームページに掲載しています(現時点では、貸出を開始したものは目録中の一部となっています)。
 貸出を希望される方は、道場において貸出係(青木さん、高屋敷さん、原木さん)におたずねください。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p84~85)から ***
   「形」
 パラパラとめくった漢詩本の中に「芷蘭は深林に生ずるも、人無きを以って芳しがらずんば非ず」(荀子)とありました。
 森の奥深く見る人がいないからといって芳香を放たないということはない、即ち人の目を気にすることなく常であれ、という教えであるとのことであります。
 裏返せば人目に晒されてもなを変わらない程に貫き通せということでもありましょう。
 芷蘭(しらん)がどの様な香りの花なのか、それこそ知らんのでありますが、一片の花を通じて生きることのいさぎよさとさわやかさの何たるかをおしえられる思いがいたします。
 以前触れました君子蘭にしましても、凛と咲くその花の形の中に気品の何たるかを示す答えがある様に思えてなりません。
 声なき声がほとばしり、形となることの素晴しさが身の廻りには充満していると思います。
 物であれ、事であれ、形の本質ということについては一緒のように思えます。
 理に合し、法に照らして筋道が通ることによって形は産まれ、造られてくるものと想像されます。
 過日虎ノ門の金比羅宮で「中に誠あれば外に形わる(うちにまことあればそとにあらわる)」という言葉を目にして思わず深い喜びをかんじたことがありました。
 誠の程はともかくとして、形は内から産まれてくるものだというところに共感を覚えたものであります。
 大きな刺激のみに順応する心身であれば不都合この上もないことは容易に想像できるところであります。
 わずかな声や光の変化を認めることも又大切なことといえましょう。
 合気道の稽古にしましても、始めは形から入りますが、こうしたわずかな声や光のひびきを正確にとらえて、正しく形が産まれてくるように中なる誠そのものを少しづつ練って行くところに意味があると信じます。