【佐倉合気会会報】2020年4月(抄)

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【佐倉合気会会報】2020年4月
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 新型コロナウイルスの感染拡大が国内、国外に深刻な状況をもたらしています。
 3月30日付けの佐倉市の公共施設利用方針では、公共施設である屋内施設は、市民体育館を含めすべて「当面の間」休館延長となっています。
 この状況を受けて理事会での協議により、本年の佐倉合同研究会は中止することといたしました。
 しばらくの間、ウイルスとの闘いは続く見込みです。
 個々人のレベルでも必要なウイルス感染防止対策を徹底するとともに、稽古再開に備えて日頃の鍛錬を続けてまいりましょう。

 2020年6月末までの稽古予定とお休みは、次のとおりとなっています。
 市民体育館の休館措置が解除され、稽古の再開が決まりましたら、メール配信、ホームページ等によりお知らせいたします。
 なお、再開後においては、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、剣と杖を使った稽古とすることを検討しています。

 【4月】
 4月4日(土)
 4月5日(日)
 4月7日(火)
 4月11日(土)
 4月12日(日)
 4月14日(火)
 4月18日(土)
 4月19日(日)
 4月21日(火)
 4月25日(土)
 4月26日(日)
 4月28日(火)

 【5月】
 5月2日(土)
 5月3日(日)
 5月5日(火)
 5月9日(土)
 5月10日(日)
 5月12日(火)
 5月16日(土)稽古お休み(印旛郡市柔道大会のため)
 5月17日(日)
 5月19日(火)
 5月23日(土)※未定です。予定されていた佐倉市事業は取り止めとなりました。
 5月24日(日)
 5月26日(火)
 5月30日(土)
 5月31日(日)

 【6月】
 6月2日(火)
 6月6日(土)
 6月7日(日)
 6月9日(火)
 6月13日(土)※佐倉合同研究会中止により、改めて通常の利用で申し込みます。
 6月14日(日)※同上
 6月16日(火)
 6月20日(土)
 6月21日(日)
 6月23日(火)
 6月27日(土)
 6月28日(日)
 6月30日(火)

○行事等の予定
・5月16日(土)、高崎アリーナにおいて予定されていた第58回全日本合気道演武大会は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、中止となりました。
・毎年5月末に開催していた佐倉合気会総会は、新型コロナウイルス感染拡大の現状に鑑み、延期します(日時未定)。
・6月13日(土)、14日(日)の二日間で予定していた佐倉合同研究会は、中止といたしました。

○2020年度スポーツ保険への加入について
 既に2020年度に入りました。稽古中のけがなどに備えるため、稽古が再開され初めて出席するときに、加入をお願いします。
 保険料は、中学生800円、高校生以上64歳以下1,850円、65歳以上1,200円です。

*** 山根政行著「へちまの葉」(p90~91)から ***
   「素晴らしい人々」
 「雪がとけると春になります」と答えた小学生の話を聞いたことがあります。
 理科の先生が出された問題の正解は「雪がとけると水になる」であったのでありますが、「雪がとけると春になります」と答えた少女の測り知れない可能性と素晴らしさが感じられる話で、いつ迄も心に残り、こうして筆を取り皆様に紹介したくなったものであります。
 歌人である与謝野晶子が、戦地の弟を思い「君死にたまふことなかれ」と歌った、あの歌の中身も又、強烈なものでありました。
 非難に反論して「私はまことの心をまことの声に出だし侯とより外に、歌のよみ方心得ず侯」と、紹介のあった新聞の切抜きも又、人のもつ心の素晴らしさを紹介したくなるものであります。
 どちらも立場の違いはあっても共通した感性の豊かさといったものを感じさせられるものがあります。
 誠に滑稽な話でありますが、不勉強な小生にはおゝよそ著名とされる人々のもつ素晴らしさ等には縁遠いものがありました。
 それでも、本因坊秀哉名人の引退碁を描いた「名人」を読んで「川端康成」の力量に触れ、「真砂なす数なき星の其の中に吾に向いて光る星あり」と歌った「正岡子規」がいかに素晴らしく思えたことか。
 少しづつ勉強を重ねるに従って多くの素晴らしい人々がやっと身近に感じられるようになってまいりました。
 これらの無名、著名に限らず素晴らしい人々に共通して言えることは、描きだそうとする技術の力もさり乍ら人の生きること自体がいかに素晴らしいかということを感じ取ることにあるように思えます。
 合気道にしても例外ではありません。
 技術と感性の両面を表裏一体として兼ね供えた素晴らしい人々がたくさん居られます。
 この先人の歩みに親しく触れることは即ち自からを学ぶことに通じるとも言えましょう。